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うつ誤診⁉からの双極性障害

私は双極性障害という、人に迷惑をかけるようなテンションの高い躁状態と、どん底のうつ状態を繰り返す病気と診断されました。今は就労継続支援A型事業所(以下就A)で働きながらコントロールを頑張っています。

うつ病の診断と苦しい日々

初めに精神障害と診断されたのは、大学4年生の時でした。
うまくいかない卒業制作と就職活動が重なり、周りもうまくいってない人は多かったですが、自己肯定感が低く、コミュニケーションも苦手な私は気に病んでしまいました。
卒業制作や就職のための授業には出られず、布団で泣いていました。

心療内科に通い、うつ病の診断を受けました。
投薬・カウンセリング・学校の先生や周りのサポートもあり、卒業制作と就職を乗り越えることができ、状態は回復していきました

しかし、就職して1カ月、仕事をするのがとても苦痛になってきました。少し居心地は悪かったですが、パワハラがあったわけでもなく、なぜか毎晩泣いて、心苦しい日々が続いていました。とうとう耐え切れず、親と相談して、退職することにしました。

仕事を辞めてからも大変でした。
心療内科にまた改めて通いだし、投薬などを受けていましたが、仕事をしていない不安などがあり、昼間寝て夜に寝られずイライラする日々でした。

転院から衝動的行為の繰り返し

一向に良くならず、転院を決意しました。転院先では自立支援医療を教えていただいたりして、とてもお世話になりました。
投薬はドーパミン系の薬を飲んでいると段々元気になってきました。働いていない不安があったので、短期のアルバイトに応募すると、期間外も来られるなら来てほしいと言っていただけたので、働くことにしました。

しかし、そこで調子に乗っていろんな人と交流して、人間関係を壊してしまい、辞めることになりました。後にわかったのですが、私にはドーパミン系の薬は逆効果だったようでした。

転院先の病院が閉院してしまったため、再度最初の病院に通い始めました。
そこでもやはり仕事がない不安がひどく、またアルバイトの面接を受けようとしましたが、当日に苦しくなって辞退してしまい、結局きなかった経験が増えていくので今は療養したほうがいいとお医者さんに言われてしまいました。

仕事ではなくゲーム配信などでお小遣い稼ぎをしてみようかと思ってやってみたものの、楽しませるのに疲れて突然辞めてしまって、視聴者さんを驚かせてしまいました。
そして、治験を受けることになりましたが、それでも一向に良くならず、また転院を決意しました。

うつ病から双極性障害へ

この転院で、双極性障害と診断が変わりました。
はじめに書いた通り、双極性障害は躁状態とうつ状態を繰り返す病気なのですが、ここまで書いたように、うつ病が長引いていたり治った期間があったり、または急な大胆な行動で困っていたりしていた経験から、そのような診断になりました。

うつ病と双極性障害では全く治療法が違うので、今までの治療ではよくならなかった原因がわかり、少し安心しました。
しかし、テンションを上げすぎないようにすることで、波が落ち着くのが双極性障害の治療と聞いて、うつの治療法と全く違うことに少し戸惑いました。迷惑をかけるほどになっているのは困っているけど、テンションの高い状態は心地いい状態なので、戸惑いながら治療を始めました。

そこから、働いていない不安があったので、障害年金の申請に取り組みました。困っていることをとにかく書き殴って、主治医に診断書を書いてもらったり、親にもいろいろ手伝ってもらったりして、審査に通ることができました。

就労継続支援B型事業所からの再出発

申請は通りましたが、昼間何もしていない不安は消えなかったので、就労継続支援B型事業所を利用することにしました。働くことは医師に反対されていましたが、就労継続支援就B型事業所は障害者への配慮があるので賛成していただけました。

就労継続支援就B型事業所では支援員さんが優しすぎるくらいで、軽作業を少しするだけで自分にはなんだか物足りなく感じました。そして、就労継続支援就B型事業所に通い始めて、症状も安定してきたので、ステップアップしたいと思い、就労継続支援A型事業所に移ることにしました。

そして今、半年ほど就労継続支援A型事業所に通うことができて、症状も割と安定しています。今後、アルバイトなどで一般就労にステップアップできたらと考えています。

グルホネット編集部
グルホネットのコラム、取材記事といったコンテンツ作成を担当しています。就労継続支援A型に勤務されている利用者さんといっしょに作成しています。