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No more 花粉症‼ 薬剤師に聞く花粉症のお話

今年の花粉症、酷かったですよね…。なんでもここ数年の中で一番の飛散量だったそうです💦

 障がい者グループホームに入居されている方の中には、日常的にお薬を飲んでいる方も多いかと思います。お医者さんから処方してもらうお薬であれば、薬局を通して日々のお薬との飲み合わせも相談できますが、薬局で買えるお薬だと誰に相談したらいいかわからないですよね・・・。

 今回は、障がい者グループホームに訪問薬局として服薬管理やお薬の相談に対応されている管理薬剤師・松本朋子先生に、花粉症のお薬や治療方法について解説してもらいたいと思います!

初めまして!訪問薬局のカンエ薬局管理薬剤師の松本です。障がい者グループホームを利用する方々の声を代弁するグルホネット編集部ならではのテーマですね!早速お答えしていきましょう!

花粉症の薬って飲むと眠くなってしまう・・・。他のお薬との飲み合わせも心配

花粉症の薬といっても飲み薬だけではありません。

 鼻水が出るなら点鼻薬、目がかゆいなら目薬と、飲み薬以外のものでも気になる症状を和らげる可能性があります。今飲んでいる精神科の薬が多くて飲み合わせに心配があるかたも心配せずに使用できるもの中にはありますよ。(自己判断はせず、かかりつけ医にご相談くださいね)

 薬局でも処方箋でしかもらえなかったお薬が買えることをご存知ですか?それは「要指導医薬品」です。以前は「スイッチ直後品目」と呼ばれていた医薬品で、医療用医薬品から一般用医薬品へと移行して間もない医薬品のことです。つまり処方箋でもらっていたお薬の一部が薬局で買えるようになったのです。

 購入したい場合は、お店の棚には空箱が陳列されているなど、直接手に取って購入することができません。お薬はレジの後ろの棚やカギのかかったケースなどに陳列されており、購入時に薬剤師が取り出して販売します。薬剤師から書面により、使用方法や相互作用(のみ合わせ)、副作用などの説明を必ず受けて購入する必要があるため、薬剤師が店頭にいる時間帯にしか購入できません。
また、要指導医薬品については、購入者は使用者本人である必要があります。また、インターネットなどによる購入は、第1類医薬品はできますが、要指導医薬品はできません。

やっと花粉症とおさらば―!と思っているんだけど、これから稲花粉が始まるんだよねー。頭痛もするし、薬飲むと眠くなるしさー、普段飲んでいるお薬との飲み合わせも心配なんだよね・・・。お医者さんに精神科のお薬のことは言ってないしさ、誰に相談したらいいんだろ⁉
そんな時は、「要指導医薬品」と呼ばれるお薬を扱っている薬局で薬剤師さんにどんな症状を軽減したいか相談しましょう!
飲み合わせも相談したいのであれば、普段の処方されているお薬が書かれているお薬手帳を持っていくのもお忘れなく!
かかりつけの薬局であれば、お名前をお伝えしたらカルテから探してくれる場合もありますよ!

2つの花粉症対策

 花粉症はアレルギー性鼻炎の一種であり、花粉などのアレルゲンに対して過剰に反応してしまう免疫反応によって引き起こされます。花粉症対策には、症状が出てから症状を抑える対処療法と、根本的に原因を排除する根治療法があります。根治療法では、免疫システムを改善することが必要です。

 具体的には、アレルギー反応を抑制する薬剤や免疫療法が挙げられます。アレルギー反応を抑制する薬剤としては、抗ヒスタミン剤やステロイド薬があります。これらの薬剤は、症状を軽減することはできますが、根治療法としては限界があります。

 一方、免疫療法は、自分自身の免疫システムを修正することで、アレルゲンに対する過剰反応を抑える治療法です。具体的には、アレルゲンを少量ずつ投与する減感作療法があります。この療法は、アレルゲンに対する免疫反応を緩和させることで、花粉症の症状を軽減する効果があります。ただし、治療期間が長く、効果が出るまでに時間がかかるため、根気と継続力が必要です。(なお現在お薬が品薄になっており、新規に始めるのは難しい場合もあります)

 花粉症の根治療法としては、免疫療法が現在でもっとも有効とされています。しかし、個人差があるため、治療方法は医師と相談して決めることが重要です。また、早期の治療が症状の悪化を防ぐため、症状が出たらすぐに医師に相談することをおすすめします。

 

花粉症対策を始めるのはいつがいい?

 花粉症対策を始める適切な時期は、地域によって異なりますが、一般的には花粉の飛散が始まる前に始めることが望ましいです。
 花粉症の症状は、花粉の飛散が始まる前から現れることがあります。花粉症の症状が出る時期には個人差があるため、症状が比較的軽いうちに症状を抑えた方が症状をコントロールしやすくなります。

 根治療法である免疫療法を試してみたい方は、花粉の飛散が落ち着いてきた今がはじめ時!どちらの方法もお医者さんに相談して治療方針を決めていきましょう。

お住まいのグループホームにお薬をお届けしてほしい方はこちらへお問合せください!

大阪市内の障がい者グループホームにお住まいの方であれば、カンエ薬局が訪問薬局としてお薬をお届けできる場合があります。
▼ご希望の方はこちらのサイトをグループホーム管理者様にお伝えください!

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記事監修:カンエ薬局 管理薬剤師 松本朋子博士(薬学)
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グルホネット編集部
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