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「関わるすべての人に、あたたかく安心できる居場所をつくる」株式会社LivingPLUS 代表 井口亮一 さん 単独インタビュー

支援者も利用者様も考え方や価値観はひとそれぞれ・・・
まだまだ発展途上の事業所ですが、それぞれの思いに心を寄せながら

「act」らしい支援とは何か?を追求し安心できる「居場所」をご用意します

 

優しさを絵にかいたような柔らかいお人柄が印象的な

株式会社LivingPLUS代表 井口亮一さん

利用者様はもちろん関係機関などからも多くの信頼を寄せており

必要とされるグループホームを多展開されています、その極意を伺ってみました!!

インタビュアー:長岡まいこ(株式会社インクルージョン代表秘書)
営業・広報・職業指導員・秘書業務とマルチにこなす
グルホネット/グルホ研究会の窓口担当
また、コンサルタント業務の助手として学びながら
皆さんのお困りごとに寄り添うサポーターも務めている
もちろん世話人経験あり!

福祉との出会い・・・

長岡障がい者グループホームを開業される前は何をされていましたか?

井口24年、公務員として行政機関・市役所等で勤めていました

社会の仕組みづくりに携わる中で、地域や人々の暮らしを支える経験を積みました

ただ、制限が多く私が描く「こうしたい!」がなかなか叶わず、少しもどかしさがあり

いずれは独立して起業したいと思っていました
 

長岡なぜ、福祉事業への参入を考えられたのですか?
 

井口学生時代の経験が背景にあります、私が大学生のころはまだ制度も整ってなくて

福祉とは「ボランティアで支えるもの」という色合いが強かったように思うんですよね

やり甲斐は感じるものの、制度としての将来には疑問を感じていました
 

大学卒業後、別の道を択んだものの、長い年月を経て制度や環境も整い始めたので

再び、福祉業界で挑戦することを決意しました

誰かの役に立ちたい想いと、社会福祉士や行政書士の資格、そして前職での行政関係や生活保護業務の経験を活かせるのは福祉だと改めて感じて
私にとって「もう一度チャレンジしたい場所」だと思い参入を決意しました


長岡数ある福祉事業の中から「障がい者グループホーム」を択ばれた理由を教えてください
 

井口現在、福祉事業のほかに不動産事業も運営しているのですが、やはり住まいとは生活の基盤となる存在だと思っているので
障がいのある方へ快適で安心できる環境を提供させていただくことにも大きな意義があり、生きる上で欠かせない「住まい」に直結する事業として障がい者グループホームを択びました

 

長岡これまでに、障がい当事者様とはどのような関わりがありましたか?


井口大学時代に、車いすでの外出支援や家事サポートなど、ボランティア活動での関わりがあり、支援の経験も一応ありました

長岡ボランティア経験がおありなんですね!でも実際に福祉事業者の立場になり景色や価値観に変化はありませんでしたか?

 

井口そうですね、グループホームを運営して気づかされたことは「利用者様ご本人だけでなく、そのご家族も深い課題を抱えている」という現実があること

根本はそこにあり、私としても現実を知った以上は手を差し伸べよう、出来る限りの力を尽くそうと決めたんです
実際に、入居によってご家族の負担が減り、親子関係が改善したなど感謝の言葉をいただいたことで
グループホームは、単なる「住まい」ではなく、それ以上の役割を担っていることを学び、在り方についての価値観に少し変化が生まれましたね

「act」に込めた想い・・・

井口ポジティブで前向きな名前のホームにしたかったんですよね
「とにかくまず行動してほしい、一歩前に踏み出してほしい」そんな願いを込めて、「行動」を意味する「act」と名付けました
わずかでも行動を起こすと少し景色が変わるじゃないですか、それを恐れず少しずつプラスに繋がっていけば嬉しいなと思っています

 

長岡「行動」は本当に大切ですよね!それでは、会社理念とそこに込めた想いも聞かせていただけますか
 

井口:「関わる全ての人に、あたたかく安心できる“居場所”をつくること」これが私たちの理念です
利用者様・ご家族、関係機関の方々、そしてスタッフ・・誰一人置き去りにせず

全員に幸せを感じていただける組織を目指しています

 

長岡とても素敵ですね、では支援の在り方として大切にしていることはありますか
 

井口:100人居たら100通りの考え方・価値観があると思うので

私たち支援者の価値観を押し付けるのではなく、利用者様・ご家族様の想いをまず尊重し

何ができるのかを前向きに遂行することを大切にしています

もちろん最低限のルールはありますが、柔軟な対応と本当に「我が家」だと感じていただける居場所づくりを心掛けています

長岡とはいえ、これまでに利用者さんの支援で悩まれた経験もあったと思うのですが・・・

井口:いや、めちゃくちゃあります!
オープン当初、日中活動に通っていない利用者さんがおられ「通所したほうがいい」と何度も働きかけたんです
それが本人にとって大事なことだと思っていたから・・・
ところが結果的に信頼関係が崩れてしまったんですよね、残念なことに退去に繋がってしまったんです

私自身もきちんと正解を知らないままでいたので、日中活動はしなければいけないものだと思い込んでいたんです
私の勘違いですよね、みんな日中は外部へ行くべきものと捉えていて・・
まさか、行かなくてもいいという選択肢があるなんて思ってもみなかったわけです、当初は本当に勉強不足で
支援者側の価値観を押し付けていたんだなと気づかされ、深く反省しました
きっと、伝え方やコミュニケーションの図り方もなってなかったんだと、今振り返ってそう思います

グループホームは施設ではなく家であり、利用者様にとって安心できる「居場所」にしたいと強く思ったのは
ここでの反省が原点ですね、それからずっと私の支援のベースにあります


でもまだまだ、今現在も小さな悩みはあります
有難いことに、利用者様からいろんな要望が届くんですね、なるべく応えたいんですが
それらすべてを希望通りに叶えることは難しいわけで、折り合いのつけ方に悩むことがあります
尊重したい気持ちと支援側の限界とのバランスを常に考え続けているところです


長岡なるほど、その小さな課題はこれからどう解決していきますか?

 

井口やはり「信頼関係の構築を第一にすること」ですかね

まずは利用者様の声の奥深くまで汲む姿勢を大切にしたいですよね

利用者様第一でも、みんな福祉としての見解が違ったりするので

お互いにうまくすり合わせをしながら、利用者様と一緒に解決方法を探すようにしていきたいと思っています
 

長岡やはり温かい想いを持っておられますよね、では改めて、他社にない強みを教えてください
 

井口ずばり「スピード感」と「柔軟性」です!

利用者様の状況や社会の変化に合わせ、ルールにとらわれすぎず、迅速に対応できることが私たちの強みであると考えています

 

長岡これから「act」を利用される方にメッセージを!
 

井口利用者様それぞれの個性や気持ちを尊重して、心から安心していただける「家」を提供したいと思っています。家具・家電付きで快適に過ごせる住環境を整えています

きっと「ここなら穏やかに暮らせる」と安心していただけるはず!心を込めてサポートさせていただきます

 

長岡では、これから「act」で働かれるスタッフさんにメッセージを!
 

井口支援の現場は、一人ひとりの協力がなければ成り立ちません
やり甲斐や成長を実感できる環境づくりに努めていますので、ぜひお力を貸していただけませんか?

常に「act」らしさとは何か?を追求し、前向きに歩んでいける組織をともに創りましょう!

 

※利用者様とスタッフさんでたこ焼きパーティーの様子

※「act布施」の居室 actグループはすべての居室に家具家電が付いています

経営者として・・

井口様々なご事情や背景を持つ方々の受け皿となり、生活そのものを支えることが私の使命だと感じています

今後も、グループホームを増やしながら、私自身もスタッフもレベルアップを図り質を伴った成長と

今の制度だけでは拭いきれない課題解決にも積極的に挑戦し、より多くの生活を支える存在になることもまた目指しています

 

創業から3年半で大阪市内を中心に8棟展開してきましたが

ただ増やすわけではなく「ここに住んでよかった」と心から思っていただけるホームにしたいんですよね
関わる全ての方へ誠実に向き合い信頼を重ね、支援する側も受ける側も心が豊かでいられるような
そんなグループホームを実現していきます

グル研との出会い・・

長岡グルホネット/グルホ研究会を知ってくださったきっかけは何でしたか?

井口いや、長岡さんが営業にきてくれたからですよ!笑
横のつながりが大事だと教えてくれたことがきっかけですね
当初は「自社のグループホームをどうやって知っていただくか?」という営業の部分で不安がありました
そんな時に「お困りではないですか?」と長岡さんが声かけてくれてグルホネットの存在を知りました
お話を伺って、理念があって想いがあるその姿が誠実でしたから「信頼できる!」と思いました
それ以来、心強いパートナーとしてグルホネットとはお付き合いさせてもらってます

長岡振り返れば最初にお会いしたのも4年前ですね、井口社長にお声掛けして本当に良かったと思っています

井口実際に、ただ物件を載せるサイトではなくて、その奥にあるグル研で実際に運営に直結する大事なことや現場の支援についてまで
実務面と実践面でグループホームに必要不可欠なことをすべて学べるので、経営の視点がグッと広がり、非常に頼りにさせてもらってます
同業の方ともたくさん繋がりが持てて、一人で悩んでいたら行き詰ってしまいそうなことも、グル研に参加すれば道が開けることが多く本当に感謝しています
これからも欠かさず参加して、私自身の成長の場として大切にしていきたいです

井口社長、素敵なお話ありがとうございました!!

運営されている「act」グループの一覧です、ぜひご覧くださいね!

①act東淀川
https://www.guruho.net/facility/82017
②act布施
https://www.guruho.net/facility/81961
③act大国
https://www.guruho.net/facility/9836
④act住吉
https://www.guruho.net/facility/10081
⑤act玉出
https://www.guruho.net/facility/9982
⑥act今里
https://www.guruho.net/facility/10119

障がい者グループホーム「act 」ホームページ
https://living-plus.co.jp/

Instagram
https://www.instagram.com/act_daikoku/
 

グルホネット編集部
グルホネットのコラム、取材記事といったコンテンツ作成を担当しています。就労継続支援A型に勤務されている利用者さんといっしょに作成しています。