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定期薬がある人は要注意!薬剤師に聞く飲み合わせや食べ合わせのお話

お薬のなかには食べ物によって作用が強くなってしまったり、逆に弱くなってしまい、効果が低下してしまったり、予期せぬ副作用が出たりするものがあります。

日常的に薬を服薬している方が多い障がい者グループホームの利用者さんからも、日々多くのご質問があるそうです!今回も訪問薬局として障がい者グループホームにお薬を届けていらっしゃるカンエ薬局の松本朋子先生にお話を伺います。

ダイエットのためにサプリメントを飲み始めようと思っているんだけど、普段飲んでいるお薬との飲み合わせが気になっちゃって…💦
サプリメントや健康飲料でも薬の効き目に影響が出る場合がありますよ!
今回はそのあたりを詳しく解説しましょう!

飲み合わせ、食べ合わせって?

一種類ずつであれば問題ないお薬でも、お薬とお薬の飲み合わせ、またはお薬と食べ物(飲み物/タバコやお酒といった嗜好品含む)の食べ合わせによっては、びっくりするような影響が出てしまう組み合わせがあります。この影響を「相互作用」といいます。

 相互作用の主な影響は、2つあり、1つ目はお薬の効き目が強くなりすぎることです。普段は出ないのに副作用が出やすくなったり、胃腸や肝臓などに思いもよらない影響が出る場合があります。

2つ目は、お薬の効き目が弱くなり、本来得られるはずだった効果が出ずに、症状が治まらない、治りが遅くなってしまうことです。
 

お薬とお薬の飲み合わせで要注意なお薬

例えば、トリアゾラムという睡眠薬を飲んでいる方は、水虫の治療の際イトリゾールという治療薬飲んではいけないとされています。睡眠薬の副作用が強く出る可能性があるからです。

副作用による症状も眠気や、ふらつきが長時間出る、呼吸抑制、肝機能障害、血圧上昇など多岐に渡ります。

どちらのお薬も処方箋医薬品で、市販されているお薬ではないので、気になるお薬を処方されている方はお薬手帳を活用して、薬剤師さんや主治医に相談しましょう。
 

お薬と食べ物の食べ合わせで要注意な食材

有名なのは血液をさらさらにする薬のワーファリンと納豆の食べ合わせです。納豆のビタミンKがワーファリンの効き目を弱めてしまいます。同じ事が青汁にもいえるので、サプリメントでも注意が必要です。その他、漢方薬が入ったドリンク、整腸・鎮静作用があるとされるハーブティー、健康補助食品等でも中に入っている成分によっては注意が必要です。

薬を何で飲むか(水かお茶かなど)も注意が必要です。お薬が飲みにくい場合は、お薬の処方時に薬剤師さんに相談しましょう!『○○と一緒に飲んでも大丈夫ですよ』と薬剤師さんがアドバイスしてくれますよ。薬剤師さんのアドバイスで聞いた飲み物であれば一緒に飲んでも大丈夫ですが、特に確認していない場合は水や白湯で服薬しましょう。
 

飲み合わせや食べ合わせに迷ったら薬局で相談しましょう!

こういったことは、たくさんありますので覚えきれないと思います。薬の名前もジェネリックに変わったりなどで過去に得た知識は使えないことも多いです。そのため、飲み合わせや食べ合わせで気になることがあれば薬剤師さんに確認してから服薬するようにしましょう!特に新しいお薬をもらう時は、お薬手帳で飲み合わせをチェックしてもらうと安心ですね!

【参考URL】
『飲み合わせの注意』日本調剤
『くすりの正しい使い方 注意したい薬の飲み合わせ、食べ合わせ』日本OTC医療品協会

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記事監修:カンエ薬局 管理薬剤師 松本朋子博士(薬学)
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グルホネット編集部
グルホネットのコラム、取材記事といったコンテンツ作成を担当しています。就労継続支援A型に勤務されている利用者さんといっしょに作成しています。