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毎日の服薬がツライ…。飲みにくいお薬を飲みやすくする方法ってあるの?

お薬の飲み方によってお薬がちゃんと効くかどうかが左右されてしまいます。いくら用法や容量を守って服薬していても、飲み方が間違っていると効果が半減したり、全く効かなくなってしまうこともあります。今回は、飲まないといけないのは分かっているけど、うまく飲めずに困っている方に、お薬を飲みやすくする方法をご紹介します!

日常的に薬を服薬している方が多い障がい者グループホームの利用者さんからも、日々多くのご質問があるそうです!今回も訪問薬局として障がい者グループホームにお薬を届けていらっしゃるカンエ薬局の松本朋子先生にお話を伺います。

飲み合わせや食べ合わせにも注意するとなると、普段飲んでるお茶やコーヒー、食事に混ぜて服薬するのはよくなさそう・・・。
でも錠剤だけを水で飲むのも難しくて💦松本先生、どうしたらいいですか?

以前、飲み合わせや食べ合わせのコラムでご紹介したように、お薬の飲み方にはやっていいいこととダメなことがあります。今回は、毎日のお薬を飲みにくいなと感じている方が「お薬が飲みやすくなる方法」を詳しく解説しますね!

お薬の飲み方で一番重要なのは?

ズバリ、「用法容量を守って、決められた時間に飲む」これにつきます。お薬の種類によっては一日一回で効くもの、寝ている間に効くもの、飲んだ後はしばらく効果があるものの、短時間で効果がなくなるものなど、薬によって様々です。

一つ一つの薬の効き方を理解しなくても大丈夫ですが、複数のお薬を処方されている方は特に、飲み方を間違ってしまうとお薬の効き目が変わってしまうこともあるので注意が必要です。

お薬の形を変更することはOK?

錠剤の粒が大きくて飲み込むのが難しい、変な味がするから粉薬は嫌い。などなど、お薬の形状によって苦手意識を持っている方もいるかもしれません。

お薬の形については処方時に、変更が可能な場合もあるので、主治医の先生か薬剤師に相談してみましょう。お家で錠剤を割って小さくしたい場合は、お薬の形状を見たときに、錠剤の真ん中に線が入っているものであれば、真ん中で二つに割る事も出来ます。

ただ上手く割れないこともあるので、薬局で専用の器具で割ってもらう方が良いかもしれません。またそうでない丸い形状のものやカプセルに入ったものは、胃や腸で消化するタイミングで中身が溶け出すように工夫されているものもあるので、むやみに割ったり、カプセルの中身を出して飲むことはできません。

市販の服薬ゼリーは使ってもいい?

すぐできる対処法としては、市販されている服薬ゼリーを使うといいでしょう。服薬ゼリーにも種類があって、粉薬用のものと、錠剤やカプセル用のものがあります。液体のお薬については使えなかったり、酸性の食品と混ぜると苦みが出るお薬もあるので、ゼリーが中性なのか酸性なのかなども確認してみましょう。よくわからなかったら薬剤師さんにどのタイプの服薬ゼリーと混ぜるのがいいかを確認すると確実です。

服薬ゼリー以外に、食べ合わせに問題なく服用できるものがありますが、細かな薬の特性によるため、一概に●●は大丈夫とは言えませんが、薬によって配合変化がないものであれば、食べ物や飲み物に混ぜて飲むことも可能です。(配合変化の有無は薬剤師に確認してください)
特に粉薬などで人気なのは、チョコレートアイスクリームに混ぜる方法です。甘くて冷たいので薬の味が分かりにくくなって飲みやすくなります。

お薬に関するお悩みの解決策はとても専門性の伴うものです。個別の要因も大きいため、一般化されたネットの情報や知り合いからのアドバイスは参考にしないようにしましょう。

どんな悩みがあるかを薬剤師さんに共有しておくと、新しいお薬が出たときに服薬時の注意点や飲み方の提案などもスムーズにしてもらえますよ。

【参考URL】

お薬じょうず服用ゼリー 和光堂

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記事監修:カンエ薬局 管理薬剤師 松本朋子博士(薬学)
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※このコラムは、掲載日現在の内容となります。掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

グルホネット編集部
グルホネットのコラム、取材記事といったコンテンツ作成を担当しています。就労継続支援A型に勤務されている利用者さんといっしょに作成しています。