コンシェルジュに相談する コンシェルジュに相談する

あなたの「応援団」でありたい/株式会社桜縁 増田社長 インタビュー

「利用者さんそれぞれの人生に寄り添いたい
安心して暮らせて望む生き方が見出せるようなお手伝いがしたいんですよね」


朗らかな雰囲気で優しく語るのは、大阪市内にて障がい者グループホームを運営されている
株式会社桜縁代表 増田 新さん

激戦区ともよばれる東淀川区で、選ばれ、慕われ、愛される事業所として成長を遂げ
毎日が楽しいと満面の笑みを浮かべるやわらかい雰囲気が印象的な増田さん
「福祉」との出会い、そしてこれからに迫ってみました!
優しさ溢れるお人柄に、みなさんもぜひ触れてみてください

 

インタビュアー:藤田 直(インクルージョングループ代表)

障がい福祉、保育、高齢介護等の福祉事業を経営しながら、福祉事業の開業および立て直しなど
経営コンサルを10年間で500件以上手掛けている
複雑な福祉事業の内容を、分かりやすく伝える解説に定評があり
講演や講師としての人気も博している
著書にAmazon、書店ランキング1位を記録した
「ストーリーで学ぶ介護事業 共感マーケティング(幻冬舎)」
「福祉事業を安定に導く 利用者と人材の集め方」がある

「福祉」との出会い・・・

藤田:増田さんの背景を少し伺いたいのですが、起業前は何をされていましたか?

増田:高齢者施設で働いていました
おばあちゃん子だったことが影響してか、おじいちゃん・おばあちゃんとの触れ合いが楽しかったですね
気持ちも穏やかになれて、いつも笑顔でいられた気がしています

藤田:昔から福祉の事業に興味があったのですか?

増田いいえ、それがまったく!!
でも、大学もなんとなく福祉系の大学へ進学しましたし、卒業後も、自然の流れで高齢者施設へ就職しました
苦手意識は全く無かったものの、自分でもなぜ福祉を選んだのか不思議ですが
・・・今思えば、きっと導かれるものがあったのかもしれませんね
実際、高齢の現場も楽しかったので向いていたのだと思います

藤田:楽しかった高齢介護の現場から、なぜ障がい福祉の分野に転職されたのですか?

増田:あの・・実は、当時お付き合いしていた彼女の影響で・・・
これ、ちょっと動機が不純ですよね・・・大丈夫かな(笑)

藤田:良いじゃないですか!きっかけは何だって、今、こうして立派に運営されてるのだから

増田:ありがとうございます
「縁」だなと思うんです、彼女から影響を受けた部分もありますが、障がい福祉の分野も経験したいと思わせてもらいました

起業するなら「障がい者グループホーム」と決めていました!

藤田:障がい福祉の現場では、どの事業に携わっておられたんですか?

増田:様々な事業を運営している会社だったので、就労継続支援事業、生活介護、障害者グループホームを経験しました
高齢の現場とはもちろん異なりますが、やはり現場が好きでしたね、毎日充実していて楽しかったです

藤田:現場が好きと仰いましたが、起業に至ったきっかけは何だったんですか?

増田:あの・・・実はこれも・・・

藤田:あっ!さては、彼女の影響ですね?

増田:はい・・(笑) そうなんです、これも当時の彼女が背中を押してくれました
とはいえ、いつか独立してやるだろうなと漠然と考えてはいたので
起業に対して不安はなかったですが、お金がなかったんです!

藤田:なるほど!でも、その状況をどうやって乗り越えられたんですか?

増田:これが、不思議となんとかなるもんなんですよね!
もちろん、縁あって色んな方々からの助けもありましたが
やると決めて動き出したらやるしかないですし、なんとかするしかないですからね!
それに、僕はとても人に恵まれているように思います

藤田:さすが!行動力が大事ですよね、もちろん増田さんのお人柄あってのことですが、
そもそも数ある障がい福祉事業の中からなぜ障がい者グループホーム事業での起業に至ったのですか?

増田:利用者さんの生活そのものに寄り添いたいとずっと思っていたんです
就労継続支援や生活介護などの現場経験で見えたのが、例え良い環境で働く場があっても「心の居場所」を求めている人が多いということでした
安らげる居場所を創りたかったので、起業するなら絶対に「障がい者グループホーム」と決めていました!

「縁」を繋いでいくことが使命/「桜縁」に込めた想い・・・

藤田:とても素敵な想いがおありですね、具体的にどんなコンセプトを持ってスタートされましたか?

増田利用者さんの「応援団」になることです
利用者さんそれぞれの人生に寄り添いながら、安心して暮らせて望む生き方が見出せるようなお手伝いがしたいんですよね
出会わせてもらえたことに感謝して、生活・人生に寄り添った支援をしていきたいです
そして、それぞれに必要とされる「縁」をこれから繋いでいくことが使命だと思っています

藤田:社名にも「縁」の文字を使っておられるように、「ご縁」をとても大切にされてますね?

増田:そうなんです、全て「縁」だと思っています
自分自身も、起業してしんどい時期に助けてもらったり、こうして藤田さんと出会えたりというご縁は
全て繋いでいただいたものによっての今ですから
きっと、利用者さんとの出会いも同じで「縁」だと思います
我々だけではなく新しい出会いも経験してもらいたいので、まずは道しるべとなり応援していきたいんですよね
そんな思いを込めて、「応援」と大好きな娘の名前から「桜」をもらって「桜縁(おうえん)」という社名にしました

藤田:なんて素敵・・・では、改めて株式会社桜縁の強みは何ですか?

増田笑顔の絶えない家族のような仲間であることです
とにかく、職員も利用者さんも毎日楽しく過ごしてくれてます
職員はみんな親身になって支援にあたってくれているのが誇りでもあります
まだ、小さな会社ですから家族のような関係性が今は強みですね

藤田:支援において大切にされていることは何ですか?

増田:寄り添うことです
そして、そこから道筋をたてて、足りないものを補いながら一緒に歩むことを大切にしています

藤田:職員の育成・指導で大切にされていることは?

増田:育成らしいことは何もしてないんですが・・
ただ、僕自身が現場に入って密に支援にあたらせていただいてるので
その姿を見てなにか学んでくれているのかなと信じています
おかげさまで、離職もなくずっと桜縁の姿勢を共に示してくれています

グルホ研究会との出会い・・・

藤田:素敵なお話を伺った後に恐縮ですが、このグルホネット/グルホ研究会(グル研)を知ったきっかけを教えていただけますか?

増田:同業の経営者の知人が、誘ってくれたのがきっかけです
絶対参加したほうがいいよ!と声をかけてくれて、勉強会にご一緒させてもらったのが最初です

藤田:参加してみて、いかがでしたか?

増田:めちゃくちゃ良かったです!!
学びが沢山あり繋がりも増えました、経営者になると困りごとや悩みごとを素直に聞ける場がなくなるとよく耳にしていましたが
グル研は、まさにその悩みを共有して解決に導く手助けをしてくれる人がたくさんいて驚きました
支援において現場での経験はありますが「福祉事業の経営者」としての経験が浅いため、学びが必要であることにも気づかせてもらいました
あれから毎回参加しています!

藤田:ありがとうございます!!

これからの展望・・・

藤田:今後、障がい者グループホーム以外に、事業展開などは考えておられますか?

増田:いいえ、しばらくは障がい者グループホームの運営に力を入れていきたいですね
まずは、安心して暮らせる居場所を創りたくて、私たちに出会ってくれた利用さんの人生を応援させてもらいたい
とはいえ、社会生活においての居場所も大事ですし、必要な縁を繋いでいくと決めているので
利用者さんに喜んでもらえるなら、働く場所なども創りたくなるかもしれませんね!
まだまだ先の話ですが、その時は藤田さんに相談します!

藤田:ありがとうございます!ぜひ、お待ちしています!
それでは最後に、これから「桜縁」を利用される方や、就職を希望される方へメッサージをお願いします

増田:こうして出会わせてもらえるのも全てご縁ですから、出会えたからには、あなたの人生をずっと「応援」させていただきたいです
日々の暮らしを楽しみながら、安らげる心の居場所になるよう努めています
そして、弊社で一緒に働いてくださる方は、ぜひ、利用者さんの「応援団」として活躍していただきたいです!

藤田:素晴らしいですね!!これからも我々の力で福祉業界をより良く、利用者さんや職員が豊かになるように尽力していきたいですね!
 

株式会社桜縁 増田社長 ありがとうございました!!

【株式会社桜縁 増田社長の事業所紹介】

障がい者グループホーム ころも
https://www.guruho.net/facility/38863

障がい者グループホーム あおい
https://www.guruho.net/facility/38870

グルホネット編集部
グルホネットのコラム、取材記事といったコンテンツ作成を担当しています。就労継続支援A型に勤務されている利用者さんといっしょに作成しています。