シリーズ1【グループホームとは?~わかりやすく解説~】

「一人暮らしは不安。でも、できるだけ自立した生活をしたい」
そんな気持ちを持つ障がいのある方にとって、グループホームは安心して暮らせる大切な場所です。最近ではテレビやネットで目にすることも増えてきましたが、「名前は聞いたことあるけど、どんなところなの?」と感じている方も多いのではないでしょうか?
今回は、グループホームがどんな場所なのか、どんな人が利用できるのか、実際の暮らしはどんな感じなのかなど、わかりやすく解説します。
グループホームとは?
障がいのある方が地域の中で安心して暮らすための“住まい”です。家庭でもない、施設でもない。その中間のような存在で、「日中は仕事に行き、夜はホームに帰る」という生活スタイルを支える場所です。
多くのグループホームでは、世話人と呼ばれるスタッフが常駐または巡回していて、食事の提供や健康の確認、金銭管理のサポート、服薬支援などを行っています。とはいえ、何もかも「やってもらう」わけではなく、自分でできることは自分で行い、必要なところだけ手助けを受けるという“自立支援”の考え方が基本です。
◆ どんな人が利用できるの?
- 知的障がい、精神障がい、身体障がい、難病などのある方
- 家庭からの自立を目指す方
- 一人暮らしが不安な方
- 日中、就労や福祉サービスを利用している方 など
実際には、「親が高齢になり、将来が心配」「今は実家にいるけど、いつかは自分の生活を持ちたい」といった理由でグループホームを検討する方が多いです。年齢層も20代〜60代以上と幅広く、さまざまな背景を持つ方が生活しています。
実際の生活ってどんな感じ?
グループホームの形はさまざまですが、基本的には個室で、食事やお風呂、リビングなどは共有するスタイルです。最近はワンルーム型も増え、お風呂等が共有でないスタイルで運営している事業所も見られます。
朝は起きて、身支度をして、日中は仕事や通所先へ出かけ、夕方に帰宅。夜はごはんを食べてお風呂に入り、自分の時間を過ごします。スタッフが声をかけてくれたり、困ったときに相談できる環境なので、「一人きりではない安心感」があります。
ホームによっては、掃除や洗濯を利用者自身が分担したり、簡単な料理を練習したりするところもあり、自立に向けたサポートも行われています。
◆ 自由ってあるの?ルールは厳しい?
グループホームは「自由な生活」と「安心な支援」のバランスがとれた場所です。門限があったり、外泊にルールがあったりするホームもありますが、それはあくまで安全のため。過度に制限されることは少なく、基本的には自分の意思で行動できます。
たとえば、休日に買い物に行ったり、趣味を楽しんだり、友人と会ったりすることも自由。スタッフと話し合いながら、自分らしい生活スタイルを作っていけます。
◆ グループホームのいいところ
- 安心して暮らせる場所がある
- 誰かがそばにいてくれる安心感
- 自立を目指しながら、できることが増えていく
- 新しい人とのつながりができる
グループホームは、「ただ住む場所」ではありません。自分らしく、安心して生活しながら、少しずつ自立に向かって歩いていける場所です。人によっては、数年住んでから一人暮らしにチャレンジしたり、就労を始めたりする人もいます。
まずは知ることから始めよう!
グループホームにはそれぞれに特徴があります。障がい種別ごとに支援の内容が違ったり、アットホームな雰囲気のところ、静かに過ごせるところ、共同作業を大切にしているところなど、実にさまざまです。
「少し気になるな」と思ったら、まずは見学や体験入居をしてみるのがおすすめです。実際に足を運んで、雰囲気やスタッフの人柄、自分に合っているかどうかを感じてみましょう。
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おわりに・・・
障がいがあっても、誰もが「自分らしく暮らしたい」という気持ちを持っています。グループホームは、そんな気持ちを支える“選択肢の一つ”です。無理に決める必要はありませんが、「将来のこと」「今の暮らしの不安」を感じているなら、ぜひ一度グループホームという暮らし方を知ってみてください。
あなたに合った場所が、きっと見つかります。
