コンシェルジュに相談する コンシェルジュに相談する

障害者手帳の等級と障害年金の等級は関係ないってホント?

今回も、「障害年金を通じて関与するすべての人を笑顔にする」を合い言葉に障害年金申請のサポートをされているまっちゃんこと、松岡由将(まつおか よしまさ)さんに、解説していただきます!

この勘違いも本当に多いです!障害者手帳がなくても障害年金が受給できるってホント?でも解説しましたが、障害年金は障害者手帳がなくても受給できるため、障害者手帳の等級は関係ありません。障害年金も等級と呼ぶので混同されやすいですが、全く別物なんですよ!

障害者手帳の等級ってなあに?

障害者手帳は3種類あり、それぞれ認定される等級数や呼び方にも違いがあります。

・身体障害者手帳 (1級~7級)

身体の機能に一定以上の障害があると認められた方に交付される手帳です。
原則、更新はありませんが、障害の状態が軽減されるなどの変化が予想される場合には、手帳の交付から一定期間を置いた後、再認定を実施することがあります。等級は1級から7級まであり、6級以上だと手帳がもらえ、各種サービスが受けられます。*7級は複数の障害があると手帳がもらえます。

・精神障害者保健福祉手帳(精神障害の方)(1~3級)

何らかの精神障害(てんかん、発達障害などを含みます)により、長期にわたり日常生活又は社会生活への制約がある方を対象としています。 全ての精神障害が対象です。2年ごとに申請する必要があり、診断書を提出しなければなりません。
・統合失調症
・うつ病、そううつ病などの気分障害
・てんかん
・薬物依存症
・高次脳機能障害
・発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害等)
・そのほかの精神疾患(ストレス関連障害等)



参考サイト https://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/certificate.html

・療育手帳(知的障害の方)(等級の区分は各自治体により異なります)

 

児童相談所又は知的障害者更生相談所において、知的障害があると判定された方に交付される手帳です。最重要度、重度、中度、軽度と4等級でIQ70以下の日常生活や社会生活に困難がある知的障がい者が取得できます。
療育手帳を交付するかどうかの判断は地方自治体で違い、手帳の呼び方も異なるのが特徴です。年齢に応じて数年ごとに再判定され、更新があります。

障害年金の等級ってどう決まるの?

障害年金の申請に必要な書類を総合的に判断され、等級が決まります。等級と障害の種類との関係性は事細かに決められており、日本年金機構のホームページでも情報公開されています。

日本年金機構のホームページ 
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/ninteikijun/20140604.html

障害によって状態は様々だと思いますが、「日常生活能力」を基準に状態を説明すると以下のような状態を指します。等級による状態は精神障害者手帳と似ている部分もありますが、似ているからと言って同じではないということが重要です。

精神障害者手帳には「日常生活能力」の記述はありますが、「労働能力」についての記述はないんですね。
障害年金の審査では“労働能力”がとても大きなポイントだったよね!この労働能力がどういったものなのかは障害年金は一般就労していたらもらえないってホント?』で解説しているよ!
まさに、そこが大きな違いですね!例えば弱視の方を例にとると、手帳で1級にあたる基準と、年金で1級にあたる基準を比較すると、年金で1級にあたる基準はほんの少しですが緩いんですよ。労働するということは日常生活を送るより負荷がかかる場合もありますし、労働能力を審査の基準の一つとする年金では同じ状態であったとしても手帳の基準より重いと判断される場合がありますし、その逆の場合もあるということです。
自分がどのケースに当てはまるどうかは審査してみないとわからないってことですね!
何度も繰り返すようですが、障害年金と障害者手帳は等級の呼び方が共通という点以外は全く別物です。障害年金受給や更新において便宜上、障害者手帳の等級が関係するといったことも一切ないので混同しないようにしましょうね。※精神障害者保健福祉手帳だけは例外的に障害年金を受給している人は年金証書を提示することによって、障害者年金の等級が引き継がれる特例があります。

お問合せ・キャンペーンの詳細はこちら

▼グルホネットユーザー様限定キャンペーンページはこちら 

▼お電話でのお問い合わせはこちら →0120-994-910
▼LINEでのお問い合わせはこちら →全国障害年金サポートセンター公式ライン
▼フォームでのお問い合わせはこちら →https://nenkin.info/seminar/

ご質問・感想はお問い合わせから、ドシドシお待ちしております!!
TwitterInstagramでも発信しています!

グルホネット編集部
グルホネットのコラム、取材記事といったコンテンツ作成を担当しています。就労継続支援A型に勤務されている利用者さんといっしょに作成しています。